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英雄たちの若き日々 エリートの曹操と苦労人の劉備

三国志は、登場人物一人一人が個性的なエピソードを持っています。

たとえば、曹操。
曹操は、若いころは、狩猟好き、芸や歌舞を好み、謀略に富んでいて、とっさの立ち回りがうまかったという。
遊蕩にふける曹操を見た叔父が、曹操の父曹嵩に言いつけたため、曹操は、曹嵩に叱責される。曹操は叱責されながらも一計を案じた。

ある日、叔父がやってきたときに、突然倒れて、中風のまねをした。
驚いた叔父が曹嵩に知らせ、曹嵩が駆けつけてみると、曹操はけろりとしている。
驚く父曹嵩にたいして、曹操はこう言う。
「叔父さんは、私が嫌いなのか、いつも、ありもしないことをおっしゃいます。」
後に父曹嵩は、叔父の言うことを信用しなくなり、曹操は、遊蕩にふけることができた。

極端な例で、おそらく、三国志を作った羅貫中の創作か、伝承の中で創作されたエピソードだと思いますが、曹操が謀略に飛んでいることを物語る面白いエピソードですよね。

そういえば、劉備にも、面白いエピソードがあります。
劉備の父、劉弘は、有能な役人だったが、若くして、なくなり、劉備は、母に尽くして、親孝行したという。
父のいない家は貧しかったので、麻で履物を作ったり、むしろを織ったりして生計を支えていた。
家の東南の位置には大きな桑の木があって、それが、皇帝が乗る車の絹傘のように見えたことから、ある占い師が「この家からは貴人が出るに違いない」と予言したという。
劉備自身も、「僕は、皇帝になってこんな絹傘のついた車に乗るんだ」といっていたという。
そこで、劉備の叔父は、この子は只者ではないと驚き、貧しい劉備の家に援助を惜しまなかった。

曹操とは対照的なエピソードですよね。

後に曹操は、最初から、最後まで、エリート街道を走り抜けていくのに対して、劉備は苦労に苦労を重ねた上で、老年になってようやく自分の国「蜀」を手にすることになります。

エリートの曹操と苦労人の劉備。

この関係は、いろいろな小説やドラマの中でも見られる関係ではないでしょうか。三国志は、新しい小説やドラマを考える際に参考になるように思います。


三国志から広がる世界・・・


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