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曹操軍ついに動く

山東一帯に勢力を築いた曹操は、隠棲していた父の曹嵩を呼び寄せることにした。
曹嵩は、初めは、陳留郡に住んでいたが、曹操が丙を起したのを期に、難を避けて徐州に隠居していた。曹嵩は、曹操からの手紙を読むと、早速、一家のものを引き連れて、曹操の元に帰ろうとした。
途中、徐州の太守陶謙の歓待を受けた。陶謙は温厚な人柄で、いつかは、曹操と誼を結びたいと思っていただけに、曹嵩が通過すると聞いて、歓待したのである。
さらに、都尉の張闓に命じて、護送させていくという徹底振り。
しかし、張闓という人物がよくなかった。
ある日、古寺に一泊した際、張闓らは、曹嵩が多大な財産を持っていることに目をつけた。
「我々はもともと、黄巾の賊である。たまたま、陶謙にしたがっているが、いいことは何もない。曹嵩の財産はいっぱいあるから、これらを奪って逃げてしまえばいいではないか。」
張闓の意見に反対するものはいなかった。早速、その晩、張闓らは、行動した。
曹嵩ら一族を皆殺しにすると、金目の物だけを奪って、南のほうへ逃げていった。

知らせを聞いた曹操は激怒。
すべては、陶謙がたくらんだことだと思い込み、
「徐州の軍民を皆殺しにしてくれる。」
と言って、軍勢を率いて、徐州に殺到した。

精鋭の兵に猛将、名参謀を蚊かけている曹操軍に対抗すべく者はおらず、じりじりと徐州に近づいていく。
その知らせを聞いて、ある人物が動く。
それは、かつて、曹操を助け、後に見捨てた陳宮であった。
陳宮は、陶謙と親しかったので、仲介役を買って出ようとしたのである。
曹操に面会を求めると、かつて、命を救われたことがあるだけに、拒むことはできなかった。
陳宮は、陶謙は、利を見て、義を忘れるような人間ではないこと。曹嵩の事件は、張闓らの個人的な事件であって、陶謙にはかかわりのないこと。徐州の軍民を皆殺しにするなどということは、曹操にとっても、汚点になることを述べていさめた。
しかし、曹操は、聞く耳を持たずに、あくまでも、陶謙がやったことだと言い張り、陳宮を追い返してしまう。

破竹の勢いで進軍してくる曹操軍。
ソレに対して、対抗することのできない陶謙軍。
陶謙は、グン民がころされるのはみるにしのびないとして、自らを縛して、曹操の下に行き、好きなように切り刻まれることで、徐州の軍民を救おうとまで考える。

しかし、そこで、ある人物が待ったをかけた。曹操を撃退する策があると言うのだ。絶体絶命の危機をいかにして乗り切ろうと言うのであろうか。


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