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群雄割拠 曹操始動

長安を占拠した李カク、郭汜、張済、樊稠らの残党は、献帝の周りを自らの腹心のもので固めてしまい、監視する一方、爵位も賜り、朝廷を掌握するにいたる。ちょうど、董卓の代わりに、李カク、郭汜、張済、樊稠らの残党が座っただけという感じである。

涼州の地にいた馬騰、韓遂らは、献帝と、その忠臣馬宇、劉範らから打倒李カクの密詔を戴いて、軍を起した。馬騰、韓遂らが率いる涼州軍は、古来から、勇猛で知られており、李カク、郭汜、張済、樊稠らの残党にとって、対抗しうるすべもない。
李カク軍の軍師である賈詡は、涼州軍が戦いに挑んできても、堅く守って応じなければ、兵糧が尽きて、敗退していくでしょう。そのときただけ場宵のですと進言する。
李カク軍はその進言に従い、戦いに応じなかった。その甲斐あって、二ヶ月もしないうちに、馬騰、韓遂らが率いる涼州軍は、食料が付き始めた。
さらに、長安城内でも、献帝の忠臣馬宇、劉範らが、馬騰、韓遂らが率いる涼州軍と内応しようとしていたことが露見。献帝の忠臣馬宇、劉範ら忠臣たちは、処刑されてしまう。

軍を動かしても無駄だと悟った馬騰、韓遂らは、撤退していくことになる。そこで、賈詡の献策どおりに張済、樊稠らが追撃する。
張済は、馬騰の軍を追撃、しかし、馬騰の息子である馬超によって阻まれて、たいした成果も上がらずに、敗退。
樊稠は、韓遂の軍を追撃。しかし、樊稠は、同郷である韓遂に篭絡されて、追い討ちをかけることなく、引き上げていく。
その様子を知った、李カクは、戦勝を祝う宴会の席で、樊稠を処刑してしまう。

こうして、李カク、郭汜、張済らが、涼州軍を撃退してしまうと、天下の諸侯たちは何もいえなくなってしまった。
しかし、董卓とは違い、軍師賈詡の献策を聞き入れて、人民を痛めつけないよう、賢者、豪傑を登用するように心がけたため、朝廷は、いささかの活気を取り戻すことができたのだが、その話はそれまで。


さて、ここから、いよいよ、三国志のヒーローの一人である曹操に話が移っていくことになる。
まさに、時代は、群雄割拠。誰が、天下を取れるか分からないし、圧倒的に優位な軍勢がいるわけでもなかった。しかし、皆様ご存知のとおり、後に、曹操が中原を平定して、圧倒的に優位な立場に立つことになる。

曹操が強大な勢力を築くにいたる原点はこのころにすでに築き上げられていた。
まず、青洲方面で、黄巾の残党が挙兵した際に、これらの賊を平定。無数の降伏者を得るにいたる。曹操は、降伏した残党を先鋒隊として戦わせつつ、さらに、降伏者を得ていくことで、雪達磨式に降伏者を得ることに成功した。
降伏した兵士は、30万人あまり、戦乱に加わった住民は100万人あまりであったが、この中から、精鋭のものを選抜して、「青洲兵」と名づけて、ほかの者たちは、帰農させた。以後、この「青洲兵」が、曹操軍の中核として活躍していくことになる。

また、人材面でも、後に曹操の覇業を補佐することになる名臣たちが続々と集まっていた。
まず、参謀として、軍師荀彧と、甥の荀攸。曹操は、荀彧と面会したとき、「張良をえたようなものだ」と大いに喜んだという。
さらに、程昱、郭嘉、劉曄、満寵 、呂虔、毛玠らの参謀も続々と集まってきた。

将軍としては、挙兵のときから付き従っていた夏侯惇、夏侯淵、曹仁、曹洪、曹純らの身内はもちろんのことだが、このころは、それ以外にも、武将たちが集まってきた。
特に、典韋は、先がフォークのように二股になった重さ八十斤の鉄の戟を使いこなし、強風にあおられて兵士数人で支えている大旗を片手で、しかっと支え手見せるなどの、怪力ぶり。曹操は、それを見て、「殷の紂王の時の怪力の士、悪来の再来である」と喜んだという。

このようにして、曹操は覇業への第一歩を踏み出していくことになった。


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